IDは、様々な用途に使える Flexble LED です。
シリコン樹脂成型ですので、人体に優しく、物を傷つけません。
Photobiomodulation
近赤外線と赤色可視光の効果について
光線療法
近年、基礎科学の発達により、体のメカニズムを解明する分子整合生理学が広く研究されるようになりました。そのおかげで、光線(近赤外線と赤色可視光)の効果があらためて注目を集めています。
近赤外線とは
太陽光に含まれている光線の一部で、温熱効果の高い光線です。
波長は700~1,500nmくらいで目には見えません。
身近なところでは、リモコンや夜間カメラ、分析器などに使用されています。
01 近赤外線について
光線の中で最も体内に浸透します
光の波長の違いによる体内物質の吸収率を表しています。
水と血液の吸収率は、近赤外線の波長で低くなっていることがわかります。
02 近赤外線と赤色可視光の効果
近赤外線の効果
近赤外線の主な効果は体を温める温熱効果です。
具体的な効果としては、血管を広げる作用があるため、
血流がよくなり、代謝があがり健康になります。
血流改善による痛みを和らげる効果もあります。
また、神経に作用し、筋肉がやわらかくしなやかになります。
赤色可視光の効果
赤色可視光の主な効果は、光線としての効果(非温熱効果)です。
具体的な効果としては、以下が主なものです。
- 細胞を増やす効果
- 人のエネルギー単位であるATPの産生を促進させる効果
- 神経組織を活性化し、また、成長を誘導させる効果
したがいまして、傷を早く治す効果があるといえます。
また痛みやコリに効きますし、お肌のアンチエイジングにも適しています。
03 Reference
生理学的機序(近赤外線と赤色可視光の効果)
- 温熱効果<近赤外線>
- 血管拡張(近傍/NO放出に因る)
- 筋の弛緩(運動神経発火率の低下に因る)
- 疼痛緩和(抑制性ゲートコントロールに因る)
- 疼痛緩和(虚血緩和に因る)
- 代謝上昇(酵素活性の向上に因る)
- 代謝上昇(酸素利用率に因る)
- コラーゲン伸展性の上昇(温熱に因る)
- 光線としての効果(非温熱効果)<赤色可視光><近赤外線>
- ATP産生促進(チトクロム産生による電子伝達系の増強に因る)
- コラーゲン産生促進(プロコラーゲンをコードするmRNA産生に因る)
- 細胞増殖(光線刺激に因る)
- 血管拡張(光線刺激によるNO放出に因る)
- 神経組織の活性・成長誘導(光線刺激に因る)
04 歯科での活用について
インプラント手術後の早期回復の補助として
腫れやすい方は、インプラント手術後の痛みと腫れに2週間くらい悩まされます。ある歯科医院では、インプラントをした後に、近赤外線治療を実施をしていますが、実施日の翌日から顕著な効果(痛み・腫れの激減)が出ています。また、インプラントの骨固定も早まります。
矯正治療の期間短縮の補助として
論文での事例では、矯正期間が半分以下に短縮されるという結果が多く発表されております。
その他
- 歯周病対策
- 顎関節症の寛解治療
- 首や肩こり
- リフトアップ
- 星状神経節ブロック
05 有効性(論文抜粋)
歯周組織再生への 有効性
赤色光や近赤外線のさまざまな生物学的影響に焦点を当てたとき、これらの波長の光は人間の組織を透過し、細胞代謝、細胞シグナル伝達や成長因子産生などに影響を与えます。この治療法は現在 Photobiomodulation (PBM)と呼ばれています。(1)
PBMの効果として、創傷治癒促進 (2) や疼痛緩和 (3) 、炎症軽減 (4) などさまざまな効果が報告されています。歯周組織再生において重要な働きをする間葉系幹細胞の一つであるヒト歯根膜幹細胞に対し、赤色 LED照射による増殖能や硬組織分化能への影響を検討した結果、ヒト歯根膜幹細胞の細胞増殖およびアデノシン三リン酸(ATP)レベルを促進させたという研究結果が発表されています。(5)
参照論文)
- Photobiomodulation: Lasers vs light emitting diodes?
- Low-level laser therapy facilitates superficial wound healing in humans
- The effect of 300 mW, 830 nm laser on chronic neck
- Low-level diode laser therapy reduces lipopolysaccharide (LPS)-induced bone cell inflammation
- High-power red-light-emitting diode irradiation enhances proliferation, osteogenic differentiation, and mineralization of human periodontal ligament stem cells via ERK signaling pathway
06 有効性(論文抜粋)
インプラント周囲の骨再生に対する有効性
骨形成細胞の増殖よび分化を促進するためのPBM治療の有効性が、細胞レベルで確認されています (1) 。In vivoによる臨床模擬試験では、PBM治療が骨組織の再生を誘導することによって、歯科領域などの外科処置における骨組織の治癒を加速することが発表されています。(2)
ある研究では、近赤外線光LEDが骨芽細胞とヒト骨間葉系幹細胞(BMSC)のRunx2mRNAの発現を増強し、石灰化物形成を促進することを報告しています。
ランダム化臨床試験も実施されており、赤色LEDがインプラント周囲骨の増生と接合強度を増強することが確認され、赤色LEDのインプラント治療への応用が始められています。(3)
これらの研究結果から、赤色・近赤外線 LEDが骨再生、インプラント治療におけるGBR( Guided Bone Regeneration )などに有効であるといわれています。
参照論文)
- Irradiation by blue light-emitting diode enhances osteogenic differentiation in gingival mesenchymal stem cells in vitro
- Effects of photobiomodulation on bone defects grafted with bone substitutes
- Photobiomodulation by a 635 nm diode laser on peri-implant bone
07 有効性(論文抜粋)
歯科矯正への有効性(歯骨への有効性)
LED照射が硬組織分化誘導後のヒト歯根膜幹細胞のALP活性、オステオカルシン(OCN)産生を促進させ、細胞外カルシウム沈着および Alizarin red 染色の強度を増大させることや、ヒト歯根膜幹細胞の硬組織分化が、以下の通り増大され、転写因子である Runx2 の mRNA 発現が、LED照射により促進されることが発表されております。(下記 G )
ある研究では、硬組織分化誘導を行った後に乳歯より分離したヒト幹細胞に対し、近赤外線LED照射を行うことで、ALP( Alkaline Phosphatase )活性やコラーゲン合成が有意に増大したと報告されています (1) 。また、赤色光は骨分化を増大させる補助的な役割をすること、且つ、ある条件の元では骨分化を増加させるが発表されています。(2)
参照論文)
- Phototherapy up-regulates dentin matrix proteins expression and synthesis by stem cells from human-exfoliated deciduous teeth.
- The effect of non- coherent red light irradiation on proliferation and osteogenic differentiation of bone marrow mesenchymal stem cells.
08 有効性(論文抜粋)
歯周病原細菌への有効性
医療界では光エネルギーを用いた光線力学療法( Photo-dynamic Therapy:PDT )がさまざまな分野で臨床応用されています。歯科分野においても、赤色LEDを照射することによる抗菌作用について in vitro で検討した結果、以下の通り、Aggregatibacter actinomycetemcomitans Porphyromonas gingivalis に対して殺菌性を示しました。(1)
LEDを用いた抗菌的光線力学療法は、薬剤耐性菌発生を予防したうえで歯周病原細菌に対する殺菌作用を示し、歯周基本治療やメインテナンス、SPT( Supportive Periodontal Therapy )において使用されることが期待されています。(2)
参照論文)
- Bactericidal effects of a high-power, red light-emitting diode on two periodontopathic bacteria in antimicrobial photodynamic therapy in vitro.
- Antimicrobial photodynamic therapy suppresses dental plaque formation in healthy adults : a randomized controlled clinical trial.
近赤外線と赤色可視光の安全性について
近赤外線と赤色可視光の安全性については、多くの学者の論文により証明されています。
効果・効能・安全性についての論文
効果・効能・安全性について、さらにお知りになりたい方は、以下URLよりご参照下さい。
- 温熱効果と安全性:https://refresh-technology.jp/tl/effect-of-near-infrared/effect-of-heat/
- 光線効果と安全性:https://refresh-technology.jp/tl/effect-of-near-infrared/ir-effect-as-the-light/
- その他論文:https://refresh-technology.jp/tl/effect-of-near-infrared/references/related-papers/
IP規格・防水保護構造及び保護等級
IEC(InterNational Electrotechnical Commission:国際電気標準会議)規格、IEC144、IEC529およびDIN40 050は、機器の保護構造について防塵・防水性を等級に分類し、そのテスト方法を規程しています。これに基づくIP表示は、世界各国で使用されています。日本では、日本工業規格及び社団法人・日本電機工業会がIEC529に準拠してIP表を規格化しています。(JIS C 0920-1993 & JEM1030-1983)
IP69(IP69K)は、ドイツ規格DIN40050 PART9で定められた高温・高圧水・スチームジェット洗浄に対する保護規定です。
※80℃の湯を指定された形状のノズルで10~15cmの距離から、80~100barの水圧で放水(14~16L/分)。本体を水平方向に0・30度・60度・90度で各方位に30秒づつ水平面上で回転させながら実施する。